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少しずつ、 日の長さを感じられるようになってきましたね。 朝は花の咲き始めた植木鉢に水遣りをしながら、 夕方は灯りを点けるまでの、 読みかけの本のページを捲るひと時、 窓際で過ごす時間が増えました。 ![]() 2月も残すところ数日です。 今月は幾つか気がかりなことがあったのですが、 終わってみれば何のことはない取り越し苦労だったりもして、 我ながらまだまだだなぁ、なんて思ったりしています。 ![]() 暖かい日があったかと思えば、 寒さが戻る日もあって、春はまだ少し先のようにも感じますが、 先生の庭にも迎春花、 黄梅や山茱萸(サンシュ)が咲き始めました。 お稽古では赤芽柳と一緒にいけたビバーナムティヌス、 自宅ではチューリップと合わせてみました。 駆け足で過ぎた週の終わり、 無造作に華やいだ雰囲気がひと時、 リフレッシュさせてくれることを期待して。 朝、鉢植えに水遣りしながら、 空気に少し和らいだ気配を感じる今日この頃。 寒さの厳しい時期は手つかずだった、 煤けた雰囲気のベランダが気になってきました。 ちょうどコルビュジエの「小さな家」を読んだばかり。 老いた両親のために建てられた住宅の、 窓から見渡せる湖の眺めだとか、 ジャムづくりもできる桜桃の木陰だとか、 野生のゼラニウムの咲く屋上庭園なんかにイメージが膨らみ。 ![]() もちろん真似できるはずもありませんから、 オリーヴとローズマリー、ビオラだけのベランダに 少し緑の量を増やそうかな、なんて考えているところ。 去年は出遅れて、気に入ったのが 見つけられなかったゼラニウムをまずは一鉢。 暖かくなったら探しに行こうと思っています。 ●小さな家(ル・コルビュジエ著・森田一敏訳 集文社) 冬の眩しい陽射しに誘われて、 夫とふたり散歩に出かけました。 地下鉄に乗って大きな噴水のある公園へ。 寒い日の噴水もそう悪くありません。 気の向くままに歩いて、いつものお店でランチを食べて。 さぁ帰ろうとした時に、見慣れないワインショップを発見。 ![]() 中を覗くと、気の良さそうなご夫婦らしきおふたり。 オープンして間もない初々しい雰囲気のなか、 イタリアの小さなワイナリーの赤を勧めて下さいました。 休日公園に行く楽しみがまたひとつ増えました。 公園の脇道を通り抜けたら、顔馴染みの猫に遭遇しました。 年が明けてからは初めて。 寒さは変わらずですが陽射しのあった午後。 以前小沢昭一さんの随筆で読んだ、 小林一茶の句を思い出しました。 寝て起きて大欠(あく)びして猫の恋 猫の恋は春の季語なんだそうですね。 今の時期、 お店で王林を見つけると時々買います。 出始めの頃の酸味のある、 固めの青々としたのもいいのですが、 終わり間近の黄色っぽいのは、 甘い香りがして好きです。 お花は八重のクリスマスローズと 先日のヘデラベリー。 濃い紫の菫も一緒にと思ったのですが、 先生が気に入られたので 風邪のお見舞いにしました。 ![]() 春から東京を離れる人たちと、顔を合わせる機会が何度かありました。 仕事で遠くに赴任される方、 わけあってご実家に戻られる方。 自分が当事者のときは、 準備で忙しくしているうちに 時間が過ぎていってしまったりするものですが、 送る方の立場になると 手持無沙汰で、 しみじみと寂しかったりするものですね。 近所にある、年配のご夫婦がやっていた お花屋さん、お店を閉めてしまうことになりました。 息子さんのところに引っ越されるとのこと。 お店のなかはもうがらんとしていましたが、 少しだけ残っていた鉢物のなかから、 記念にと鈴蘭をひとつ下さいました。 新しい土地での暮らしが 上手くいくようにと祈りつつ、 わたしもまた頑張ろう なんて密かに思った次第です。 日中少し陽射しの暖かさが感じられた週末。このところずっと調子の悪かったカメラを、 思い切って買い替えることにしました。 もともとお稽古用に使っていたものだったので、 新しいのでも、まずはお花を撮ってみようかなと、 散歩がてら近所の花屋さんへ。 ほんの少し、試してみるだけだから 一本か二本にしておこうと思っていたのに、 お店に入ると目移りしてしまいます。 それでも何とかピンク色のチューリップとスカビオサ、 葉付きのきれいなヘデラベリーに絞ると、 さっきまで一緒だったはずの夫は見当たらず。 近くの公園のベンチで 日向ぼっこして待っていてくれました。 お花もカメラも、ゆっくり楽しみながら 続けていけたらいいなと思った午後です。 先日「ホウ・シャオシェンのレッドバルーン」のことを書きましたが、 小さな息子のいる人形劇師の役を演じた ジュリエット・ビノシュがとても印象的でした。 その少し前に見た「トスカーナの贋作」という映画でも、 偶然彼女が同じような、 息子とふたり暮らしのギャラリー経営者 を演じていて惹きつけられました。 どちらも役柄としてはとくに、 パーフェクトな女性を演じたわけではありませんが、 着なれたコートのようなリアリティと、 馴染んだ風合いから生まれる自然な魅力が感じられて、 さまざまな問題を抱えてはいながらも 自分らしくあろうとする姿は、 もしかしたらもう少し若い頃には、 分からなかった格好良さだったかもと思いました。 レッドバルーンではパリの街並みや 暮らしぶりが、トスカーナではイタリアの 小さな村の風景が、 役柄の個性や作品の世界観を引き立てていて、 見どころのひとつになっています。 お稽古は先生が風邪のためお休み。 お花の代わりに葉付きの蜜柑を一袋買いました。 雪の多い土地に住む知り合いにお見舞いの電話。 仕事を終えて今から車で帰るところと言うから、 かけ直そうとしたら、 エンジンが温まるまで時間がかかるので 大丈夫よと言う。 とりとめもないことを話しながら、 しばらくの間、フロントガラス越しに 降る雪を眺めているような気がしたのでした。 旅先の道の駅で見つけたと、知り合いからトマトソースの瓶詰めが送られてきました。 冷蔵庫にあったオリーブとアンチョビとで、 早速あり合わせのパスタ。 雪深い土地のトマトソース、柔らかな甘みでした。 半休だった午後、借りたままにしていた 「ホウ・シャオシェンのレッドバルーン」を鑑賞。 何ということもなく見始めたのですが、 パリの街をふわりふわりと漂う赤い風船と、 その下で繰り広げられる、小さな家族の悲喜こもごもに、 いつしか心地良く見入ってしまいました。 アルベール・ラモリス「赤い風船」への オマージュとしてつくられた作品。 リアリティのあるストーリーでありながら、 古い絵本を捲るような不思議な安らぎを感じます。 *トマトソースは山形県「産直あぐり」のもの。 アル・ケッチァーノの奥田シェフの指導でつくられたものだそうです。 ●「ホウ・シャオシェンのレッドバルーン」の公式HPはこちら→ < 前のページ次のページ >
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